注目記事
フリーランスになりたい-フリーランス/個人事業主の仕事や定義

フリーランスってよくわからないけど、なんか響きがカッコいいと思いませんか。Freeというのは自由という意味です。自分の得意な技術を生かして自由にお仕事できるのが魅力です。もちろんそれに伴うプロとしての責任がありますので、実際は大変なこともあり簡単ではありませんが、自分の力で生きているという実感はあります。

そもそもフリーランスとは

そもそもフリーランスという言葉はどんな意味なんでしょうか。まずは語源を見てみましょう。

Wikipediaの定義によると

英語「freelance」の語源は、中世に遡る。中世は王や貴族は主力となる騎士を中心とした封建軍の補強として、戦争の度に傭兵団(フリーカンパニー)と契約して戦争に臨んだ。この中には正式に叙勲されていない騎士(黒騎士)や傭兵団を離れ戦場に臨む兵士がいた。当時は槍騎兵 (lancer) が自分の従卒として歩兵や弓兵を連れている形態が多かったため、契約の際には槍の本数=1戦闘単位としてカウントされた。まだ敵勢力と契約を交わしていない (英: free) 戦闘単位 (英: lance) を指す言葉として「freelance」が用いられるようになった。当時は兵士を指していた「free lancer」が、近世以降組織を離れて働く状態を指す言葉に変化した。

引用:フリーランス - Wikipedia

なるほど!槍使いの傭兵ってことですね。なんだかカッコいいですね。

槍(技術)一本で戦いに出て腕試しをする。まさにフリーランスもそのような世界です。

それでは近代以降のフリーランスというのはどういう定義でしょうか。これは雇用形態や職業によって変わってくると思います。以下が私が思うフリーランスのイメージです。

会社に雇われず、個人の能力を生かし仕事をしていて、その労働形態が雇用者ではない

派遣やバイトを複数していて、自分はフリーランスと言っている人がいますが、派遣やバイトは基本的には被雇用者なのでその場合フリーランスと呼べるのかは疑問ですが、社会保険や確定申告を会社にやってもらっていなければフリーランスと言っていいと思います。また気持ち的にもどこか一つの組織に属さず自分の能力で生きていればフリーランスと呼んでもいいのかなと思います。ある意味、複数の職場で上手くやれるって言うのも誇れる才能ですよね。

個人経営のお店や飲食店なんかは自営業者

お店や飲食店経営だと自営業者という呼び名がふさわしいのではないでしょうか。通常は誰か雇ったり手伝てもらったりしてやると思いますので一人でというフリーランスのイメージからは外れると思います。ただこの場合も、誰も雇わずに一人でネットショップをやったり、移動販売車をやったりしていたらフリーランスと呼んでも良いのではないでしょうか。

会社組織にしていない

会社組織にしていたらもはや社長ですね。最初はフリーランスから始めて、事業が拡大して一人じゃこなせなくなって、社員を雇って法人化なんてパターンも多くあると思います。こうなってくると自分一人が現場に出て何かするよりは、組織で動くことが多くなると思います。ただ会社組織でも実質一人社長で、節税対策の法人化だったりする場合もあると思いますので、それはフリーランスと呼んでもいいでしょう。

painter

私の個人的見解はさておき一般的な定義も見ておきましょう。

Wiki的フリーランスの定義

ちなみにWikipediaの定義ではこんな感じです。

フリーランス(英: freelance)は、特定の企業や団体、組織に専従しておらず、自らの技能を提供することにより社会的に独立した個人事業主である。日本では自由業または自由職業とも呼ばれる。この形態により請け負った業務を遂行する人をフリーランサーまたはフリーエージェントとも呼ぶ。

引用:フリーランス - Wikipedia

なるほど。自らの技能を提供しというのは大事だと思います。また雇用関係ではなく業務を請け負う形の働き方がフリーランスの基本ですね。

そして一般的にフリーランスと言われるのは以下のような職業です。

具体的なフリーランスの職業の例

通訳、翻訳、通訳案内士

講師系(語学、フィットネス、メンター、セラピスト)

デザイナー(ファッション、グラフィック、イラストレーター)

エンジニア(SE、プログラマー、コーダー)

WEB(ディレクター、デザイン、マーケティング)

コンサルタント(IT、ファイナンス、企画)

映像(ディレクター、編集)

インフルエンサー(Youtuber, Instagramer)、モデル、俳優

フォトグラファー

作家、ライター

画家、漫画家、アニメーター

音楽家、ミュージシャン

工芸家、手芸家、職人

演出家、音響、照明、舞台、メイク

どうですか?なんとなくイメージはわいたでしょうか。どの仕事も腕一本で稼いでる感じがしますね。

もちろんフリーランスには上記のようなカテゴリーに当てはまらない唯一無二の方々も沢山いると思います。

所謂士業の方々(弁護士、税理士、公認会計士、司法書士、行政書士、弁理士、一級建築士、不動産鑑定士、中小企業診断士)など独占業務を持っていて自分で事務所を構えてという方々も広い意味ではフリーランスに入ると思います。

フリーランス、自由業、自営業者、個人事業主の言葉の違い

ところでフリーランス、自由業、自営業者、個人事業主などの名称に具体的な違いはあるのでしょうか?

自由業はフリーランスの日本語訳なので同じことです。その他をちゃんと説明するなら税務署に開業届を出している個人が個人事業主という定義以外は特に明確な定義はありません。また個人事業主は法人に対する言葉としても使われます。

自営業は事業を行っている個人事業主や法人化してる個人で、フリーランスは業務請負で仕事をしている個人というような説明の仕方もあります。ただ現代の働き方が多様化している中で明確に定義をするのは難しいですし、あまり意味のない事なのかなと思います。

例えば私が他社の為にお仕事をする場合は、報酬が通訳料や講演料、または給料で払われたりもします。契約も業務委託契約だったり派遣契約だったり、労働契約だったり。そもそも契約書なんて無かったよな?なんて仕事も沢山あります。でも特定の組織に属さずに仕事をしています。そしてどこかの会社からお仕事を貰うだけではなく、自分自身の事業での売り上げも発生します。どうでしょう?私はフリーランスであり、個人事業主であり、自営業者であると言えるのではないでしょうか。

このように通常は呼び名単なるイメージであり、さほど重要ではありません。ただしこの呼び名が重要になることがたまにあります。2020年の持続化給付金のように対象が個人事業主となっていると、単発の有期派遣契約の繰り返しで仕事をしているようなフリーランスは対象外とされてしまいました(添乗員やイベントスタッフなど)。後に条件付きで柔軟に対応を始めたので対象とされた方もいると思いますが、それでも対象外のままの人もいました。そういう時以外はアルバイトとパート程度の違いで使われてると思っても良いと思います。

スポンサーリンク
(adsbygoogle = window.adsbygoogle || []).push({});
おすすめの記事