注目記事
フリーランスとフリーターは同じ意味?何が違うの?徹底解説します

フリーランスとフリーターって言葉が似ているので混同されがちです。

両方ともお仕事に関係する言葉ではありますが、似ているようで全く異なります。

フリーランスは個人事業主で自分のスキルを活かして仕事を受注して自由に働くという働き方です。

フリーターはアルバイトや派遣などの非正規労働者として重い責任を負うこと無く比較的自由に働くという働き方です。

本日はこの2つの言葉の意味と違いを解説していきます。

フリーランスの意味や働き方

フリーランスの意味や働き方

まずフリーランスですがフリーランスの人は特定の技能を持っていて、人に雇われることなく働いている人他達です。

どちらかと言えば会社に雇われていなくても「プロ」としての技術がしっかりしているので、稼いでいけます。

毎日定時に出勤して時間管理されて働くのではなく、仕事を受注して、それを納品して報酬をもらうという働き方です。

フリーランスのフリーは特定の雇用主に雇われることなく、自由に仕事を受注して、自分の好きな時間と場所で仕事ができるという意味でいいでしょう。

フリーランスの職種

フリーランスの典型的な職種は以下のようなものです

デザイナー

執筆業

プログラマー

翻訳者

アナウンサー

少し特殊な技術を持っているのはお分かりいただけると思います。

このような特殊技術を持っていて、会社に雇われなくても仕事を獲得して、その報酬で生活している人たちをフリーランスと言います。

フリーランスの契約や報酬

フリーランスは会社員や被雇用者ではありません。企業との間の雇用契約はありません。

一人で切り盛りしている個人事業主です。

お仕事を企業や個人から受注して、その仕事を納品したり、サービスを遂行したりすることで報酬をもらいます。

例えば10ページのWEBサイトの作成を依頼されたとします。

見積もりを出して15万円で1か月以内に納品するという契約を結びます。

あとは自分のペースでいつ作業しても構いません。

発注主の希望通りのWEBサイトを作成し、約束した期日までに納品すればいいのです。

もちろんクライアントの期待に沿ったものを納品できなければやり直しや支払い拒否などをされるリスクもあります。

そのためクライアントの要求を確実に満たすことが出来るスキルと経験が必要です。

フリーランスの社会保険

フリーランスは個人事業主ですので社会保険は全て自分で何とかします。

通常健康保険は国民健康保険に入るか同業者の健康保険組合に入ります。

年金は国民年金基金に加入します。

それだけだと将来の年金額が不安なので国民年金基金やIDECOなど将来の貯えもします。

失業保険もありませんので仕事がなくなってもすぐに自力で何とかしなければなりません。

会社員やアルバイトであれば手取りは少ないかもしれませんが、この辺りの社会保険も会社が多くを負担してくれます。

しかしフリーランスは社会保険のすべてを自己負担します。

フリーランスの税金は高い?

フリーランスの場合職種によっては報酬の源泉徴収がかなり高額になっています。

しかしこれはあくまで源泉徴収ですので確定申告を適切にすることで還付されます。

仕事を得るために使った宣伝費、仕事を遂行するために使った原料費、本などの参考資料購入費などは経費として計上できます。

そのようなものを差し引いたものが「所得」になります。

所得税は「所得」に国税庁が決めた税率をかけて算出しますので、経費をできるだけ計上して所得を抑えることで、所得税額を抑えることが出来ます。

たくさん稼いでも何も節税対策をしないでおくと、そのまま高い所得税を払うことになります。

そして所得が高ければ住民税も高くなります。

フリーランスの信用

フリーランスは自分の事業を上手く軌道に乗せて、黒字経営を続けていくことで信用が高まっていきます。

フリーランスになりたての頃はあまり信用が無く、クレジットカードも作れないし、ローンも組めないという経験をする人も多いと思います。

しかし、堅実な経営をして確定申告をして納税の義務を果たしていくことで社会の信用は徐々に高まっていきます。

また特定の技術をもって稼いでいるプロですので一般人からの評価も高いです。

「あの人はフリーランスにで翻訳ができるほどスキルが高い」

というように評価をされます。

フリーター 意味や働き方

フリーター 意味や働き方

次にフリーターですが、自由に働くという意味でフリーランスに似ていますが基本的には誰かに雇われてお給料も貰うという働き方です。つまりアルバイトやパート、派遣社員などという働き方です。

特定の会社に長年勤めるわけでは無くて、ストレスを感じない範囲の責任の軽い仕事内容や、年数で転職して行くということでフリー「自由」を得ている人たちです。

またバンドや何かをやっているという理由で金色や赤色の髪をしていたいなど、一般の会社では受け入れらない価値観もバイトなら何とかなるということもあります。

フリーターのフリーは会社の都合で転勤させられたり、出世競争などに巻き込まれずに、給与所得者ではあるけれど重い責任を負うこと無く、比較的精神的に自由であるということでいいでしょう。

フリーターの職種

フリーターの職種に特に制限や特徴はありません。

どんな仕事でも働いている本人がプレッシャーを感じることなく自由を感じていればいいでしょう。

特別な技術は必要ありませんので、自分ができそうな仕事に応募して採用されれば大丈夫です。

長年非正規雇用でやっていくのもなかなか大変です。フリーターはフリーターで採用されやすい技術を身に着けていないと、ずっとアルバイトでやっていくのもなかなかできることではありません。

フリーターの契約や報酬

フリーターは被雇用者です。会社に雇われてお仕事をします。

アルバイトやパート、短期の派遣や契約社員など色々な形がありますが、共通しているのは誰かに雇われてお給料をもらうという点です。

報酬は時給や日給、月給という形でお給料で支払われます。

雇用されているという立場ですので、お仕事は管理者の指示のもとに決められた場所で決められた時間に就業します。

時間外に勤務すれば残業代も支払われます(ブラック企業でない限り)

フリーターの社会保険

フリーターは基本的に被雇用者なので社会保険には加入できます。

会社の健康保険、厚生年金、失業保険などは正社員と同じように加入できます。

しかし、労働時間が少ない人は社会保険に加入させなくて良い事になっています。

最低でも正社員の3/4以上の時間で2カ月以上勤務をすること

もしくは以下の加入条件を満たすことで社会保険に加入できます。

アルバイトの社会保険加入条件

(1)事業所の規模が被保険者501人以上(常時)

(2)所定労働時間が週20時間以上

(3)賃金が月8万8000円以上

(4)雇用期間が1年以上の見込み

(5)学生ではないこと 

フリーターを名乗っている人は主婦でも学生でもないでしょうから、社会保険が全額自己負担は痛いですよね。

しかし1年以上連続して同じ会社に勤めるのはフリーターとしては嬉しくないかもしれないです。

フリーターの税金は高い?

フリーターは基本的に給与生活者なので会社で源泉徴収されています。それを会社で年末調整してわずかな還付金があるだけです。

そもそも非正規雇用者のお給料の源泉徴収額はさほど高くないでしょうから、還付金額もわずかな額です。

基本的に給与生活者は細かい経費を計上することはできません。

その代わりに給与所得には給与所得控除というものが一律で含まれていますので実際に払う所得税は低いでしょう。

フリーターの信用

フリーターの社会的信用は残念ながら低いです。

給与生活者でありながら、仕事を転々としていてはなかなか信用はあがりません。

クレジットカードや住宅ローンは借金ですので定職で定収入がある人の方が貸し倒れリスクが低いので好まれるのです。

フリーターとして働くのであっても、せめて派遣社員で最低1年単位で働いていれば、クレジットカードは作れるかもしれません。

信用を得るための大事な指針は年収です。フリーターであっても、毎年一定額以上の年収を得られていて金融資産も保有していれば信用は上がります。

しかし自由の優先順位が最も高いために、年収は低く貯金もほとんどないということでしたら信用は高まりません。

同じように世間体的にもフリーターの評判は高くありません。

何をやっているのかわからないし、何をしたいのかというのがその理由だと思います。

社会は異質な人を怖がる性質があります。本人が自由に楽しくやっていて満足でも、なかなか社会は評価してくれません。

まとめ

「フリーター」と「フリーランス」は働き方に関する似たような言葉ですが、全く意味は異なります。

唯一の共通点は自由な働き方という点にあります。

フリーランスもフリーターも一つの企業に縛られたくないという働き方の嗜好ということでは共通点があると言えます。

フリーターで長年やってきた人も、「プロ」の技術を身に着けることでフリーランスになれば、精神的な自由を維持しつつも社会的な信用や生活の安定も実現できるかもしれません。

不安を感じている人は是非チャレンジしてみてください。

スポンサーリンク
(adsbygoogle = window.adsbygoogle || []).push({});
おすすめの記事