今回は「世界一やさしいWebライティングの教科書1年生 再入門にも最適! 」を読んでみましたのでご紹介します。
この本はソーテック社の世界一やさしいシリーズの一つで、著者は株式会社グリーゼとなっています。グリーゼはコンテンツマーケティングの会社みたいです。そこの取締役の方とライターの方が共著で書いたということのようです。
福田多美子(ふくだたみこ):群馬県出身。東京都在住。富士通系子会社にてテクニカルライターとして、金融および流通ソフトウェアのマニュアル開発に従事。現在は、株式会社グリーゼで企業のコンテンツマーケティングに関するコンサルティングやコンテンツ制作を担当。宣伝会議等での講師としても実績多数。
坂田美知子(さかたみちこ):ディレクター/ライター。京都府出身、京都府在住。阪急百貨店に勤務。退職後、ディレクター/ライターとして、企業のWebコンテンツの企画/設計/制作を多数担当している。「人の心を動かすコンテンツ」をモットーに、ユーザー目線のコンテンツ制作を得意とする。
加藤由起子(かとうゆきこ):栃木県出身、岐阜県在住。Web制作会社2社を経て、ディレクター/ライターとして、企業向けコンテンツマーケティング・コンテンツ制作に携わる。特にBtoB案件を得意とし、「成果につながるコンテンツづくり」をモットーとする。
世界一やさしいWebライティングの教科書1年生版より
まさに自分だと思った方は読んでみてください。
私自身はブログを執筆するに当たって、WEBライティングを勉強しています。どちらかと言えばSEO対策とリンクさせているWEBライティングの本が多いので、WEBライティング=SEO対策と誤解していたかもしれません。
本書を読みWEBライティングとブログ執筆はかならずしもイコールではないということが分かりました。
WEBライティングというのはもっと広い意味でのWEBすべてに関するあらゆるライティングの事を言うのであって、ブログ記事はその一部に過ぎないんだなと気づかされました。
企業の広報やホームページだったり、インタビュー記事だったり、アフィリエイトなんかは関係なくて、記事を書くこと自体に報酬が発生するお仕事は沢山あるんだなと思いました。
よくブログ系のインフルエンサーなどはWEBライターはブロガーの下請けで、自分のメディアを運営する力が無いから下請けしているようなことを言っていますが、そんなことは全然ないんだなと思いました。
どちらかと言えばビジネスシーンでも重宝される洗練された文章を書ける人がプロのWEBライターとしてやっていけるんだなと感じました。
本書には先輩ライターに聞くという章がありますが、ブログ関係のお仕事だけをしている方は少ないように思います。
また、私のようにブログを書くにあたっては、WEBライティングの知識を生かして、最後まで読んでもらえるコンテンツ、SEOで上位表示されるコンテンツ、アクションにつながるコンテンツを作成していくべきなんだと分かりました。
個人のセンスも大事ですが、世間一般に「WEBライティング」として求められているものがわかれば、独りよがりにならなくて済みます。
自分のメディアであれば、どんな個性的な文章を書いてもいいのですが、他者のために文章を書いたり、人に教えるのであれば、世の中一般的に「良い文章」とされる標準を知っておくことも大事でしょう。本書にはWEBライティングに限らず、紙ベースの媒体でも共通のライティングの基本から書かれています。そしてもちろんWEB独特の注意点や、メールの書き方まで様々な場面での「書く」ことについてのコツが満載です。私が翻訳学校でならったのと同じようなことも多く書いてあります。
たとえば
主語と述語のねじれに気を付ける
体言止めでリズムを出す
能動態と受動態を使い分ける
平仮名、カタカナ、漢字を使い分ける
などです。
また教科書という名にふさわしく、文章のリライト問題なども豊富に掲載されていて、自分で考えてリライトしてみるという練習もできます。
メールの書き方もWEBライティングなのかな?と思いましたが、メール独特のマナーも書いてあり、なるほどと思うことも多数ありました。社会人でもなかなかちゃんと習ってないことも多いのではないかと思います。
返事をもらいやすいメールの書き方などは早速実践してみたいと思います。
目次も他の本とは違って、見るだけで本書の中身が分かる、読みたくなるような見出しがついていますので参考になります。
1時限目 ライティング前の7つのチェックポイント
01ターゲットを明確にする
02目的/ゴールを決める
03表記ルールを確認する
04正しい情報を集める
05著作権に注意する
06校正を重視する
07スケジュールを管理する
2時限目 ライティングのテクニック(基礎編)~わかりやすく書く~
01「一文一義のルール」で書く
02主語と述語のねじれをなくす
03主語と述語を近くに置く
04修飾語と被修飾語の関係を整理する
05肯定表現と否定表現を使い分ける
06二重否定をつかわない
07能動態と受動態を使い分ける
08接続詞を適切に使う
09わかりにくい指示代名詞はつかわない
10体言止めでリズムを付ける
11重複表現を使わない
12同じ表現を繰り返さない
13文末を簡潔にする
3時限目 ライティングのテクニック(実践編)~伝わりやすく書く~
01箇条書きで伝わりやすく表現する
02箇条書きの記号を使い分ける
03数字を入れて具体的に書く
04名詞、固有名詞を使ってリアリティーを出す
05会話文を入れて臨場感を出す
06漢字、ひらがな、カタカナを使い分ける
07主観と客観を使い分ける
08画像を効果的に使う
09印象のよい文章を書く
10インタビューから記事を書く
4時限目 Webライティングの構成と見出し
01「総論・各論・結論」ロジカルな構成
02見出しの役割と効果
03「困っていませんか?」PASONAの構成
04「消費者心理に沿って書く」AIDCAの構成
5時限目 キャッチコピーを極める
01問いかける
02ターゲットを絞って呼びかける
03数字を入れる
04チラ見せする
05トレンドの言葉を使う
06ハッピーを描く
07悩みに寄り添う
08王道を否定する
6時限目 仕事をスムーズに進めるためのメール活用術
01メールのメリットとデメリットを知る
02ビジネスメールの基本形を知る
03宛先を正しく使う
04差出人名を工夫する
05開封される件名を書く
06本文をスッキリ書く
07返信をもらえるかどうかは「結び」で決まる
08効率的に書くテクニック
09ファイルをやり取りする
10お願いのメールを書く
11お礼のメールを書く
12おわびのメールを書く
特別授業 先輩ライターに聞く、稼げるライターになるための秘訣とは?
01【ライター検定】WEBライター検定1級合格で、スキルアップ&仕事も拡大
02【趣味を仕事に】待ってるだけじゃダメ!趣味を仕事にしたいなら行動あるのみ
03【取材/インタビュー】生の声を聴けるのがインタビューの醍醐味!事前準備をしてチャレンジを
04【専門分野をもつ】資格を生かして専門的なライティングに挑戦!情報アップデートも忘れずに
05【継続案件】継続案件を受注し、細く長くライター人生を歩むコツ
06【SEから転身】SEの経験を生かして、需要の高いITライターへ転身
07【BtoB】BtoBビジネスを理解して、企業から企業への情報発信をサポート
08【SEO】SEOでコンテンツへの訪問者数をアップ
09【ディレクション】企画・設計・コミュニケーション力で、ライターからディレクターへ
基本がしっかりと身に着くまで手元に置いて参照したいと思います。