フリーランスになってみたいけど、独立したあと仕事が無かったらどうしようと心配な方もいると思います。
仕事が順調で満を持しての独立ならさほど心配することは無いかもしれませんが、それでも同じところから何年も同じように仕事が貰えるかわかりません。
私がフリーになりたての頃、ある大手の会社一社から90%超の仕事を受注していた時期があります。その後災害があり、一気に受注が減りました。
その時の経験から、特定の会社に頼るのはまずいなと思いました。業界全部が落ち込んでいる時はしかたないのですが、せっかくフリーランスなのですから大手の会社、新しいけど勢いのある会社など、色々お付き合いしておくといいでしょう。私はその後、お仕事の量が通常に復活したあとも、その大手会社とのお取引は30%程度に抑えるようにしています。
よくアフィリエイトで生活できていたから会社を辞めたけど、Googoleのアップデートで急にアクセスが無くなって無収入になったという話も聞きますね。こういうのはどこの業界でもあると思います。
事業を拡大して、収入の柱を太くしていかないと将来は心配です。巨大な一つの柱を作るよりも、まあまあな太さの柱を複数作ったほうが事業全体でみれば安定します。
今までのコネを生かしつつ、新しいつながりを作っていくことでどんどん事業を拡大していきましょう。
私の場合は新人の時はまず業界団体に所属し、お仕事をくれそうな会社に営業に行き、派遣会社にも登録しました。
その後、業界団体やお仕事で知り合った仲間からもいくつもお仕事の紹介をしあい、今は新しい仕事はほとんど紹介でしています。
またホームページからの問い合わせも定期的にありますので、そのようにお仕事を獲得しています。
またその他にも現在、または過去に試した色々なお仕事の獲得方法を載せておきます。
業界ごとにやるべきことは若干違うと思いますが、おおまかな流れは見たようなものではないかと思いますので参考にしてください。
①団体、協会、コミュ二ティーに参加
まずは業界の団体、協会、組合などに属しておくと、同業者とのいい繋がりが出来ると思います。仕事の紹介や仲介をしてくれる協会もあります。またそこで知り合った方からお客さんやお仕事の紹介も期待できます。
商工会議所などに登録しておけば、個人事業主としてやっていくことの相談もできますし、異業種の交流する協会などに所属しておけば、そのスキルを持ってるのが自分一人で重宝がられるかもしれません。
起業家交流会なんかも業界の枠を超えていいですよね。
また自分が事業を拡大しようと思った時に色んなつながりを持っておくと便利です。
WEBを綺麗にしたいけど自分は苦手だけど、確か名刺交換した中にデザイナーさんがいたなとか。
地元の税理士さんに会計をお願いしたら、別のお客さんとつないでくれたとか。
そうやって人の輪は増えて行きます。
団体に所属するにのは年会費がかかったりするのでケチる人もいますが、私の場合同業者の団体に独立した時からお世話になっていて、結果として支払う会費以上にお仕事のつながりができて元は十分取れていますのでおすすめします。
②求人/求職サイトに登録
一般的な求人サイトでも自分の業種に合った求人は見つけられます。
自分でスキルや、サンプルなんかを提示してお仕事の依頼を待ったり、コンペに参加して選んでもらったり。またフリーランスに特化したサイトでは営業の方に希望の働き方やを伝えておけば、ご自身の能力に合ったお仕事を紹介してもらえます。
なかなか自分の市場価値を自分で判断するのは最初は難しいのですが、何人ものマッチングを経験しているエージェントさんに任せれば客観的にマッチングしてくれる可能性は高いです。
独立初期の段階においては人の意見というのは貴重です。
こうしたほうがいいのではないか、このようにしたらもっと稼げるのではないか。あなたはこっちのほうが向いているのではないか。
営業の方とのやり取りから、自分の可能性を探るのも役にたつでしょう。
③マッチングサービスなどを利用
②と似ているのですが、②はどちらかといえばBtoBのサイトで③はBtoCのイメージです。
直接お客さんと取引することで間に入る会社の取り分などが省ける分、お客さんにとっては格安でフリーランスにとっては単価アップするという両方にメリットがあります。
私の場合はツアーを売るときは、ツアー販売サイトに登録しておいて、予約が入ったら20%程度の手数料を払うというようなサービスを使ったりします。
クリエーターの方であればココナラなどでデザインのサンプルや仕事の実績を提示し、依頼を待つなども可能です。
集客力のあるサイトであればどんどん使うべきでしょう。集客力が弱いサイトでも月額利用料がなければとりあえず登録してもいいでしょう。
しかしこういうサイトでは新規登録のうちは他の人に埋もれてしまいがちです。当然仕事を受注した実績があり、高い評価が付いている人が上位表示されますし、お客さんも安心して頼めるからです。
お客さんにとってはフリーランスに直接依頼するメリットは、値段が格安、気に入ったデザイナーなどを直接選べるなどです。デメリットとしては誰にも管理されていない個人ですので、仕事がいい加減だったり予定通り納品されなかったりというリスクもあります。
ですので丁寧に実績を積みあげて、仕事に対する姿勢も評価してもらう必要があります。
不本意かもしれませんが最初のうちは、数多いライバルのなかで埋もれずに勝負していくのは値段も大事です。お試し価格にしておけば、客さんの目に留まりやすくなります。そういった仕事を何件か丁寧にして、いいレビューを獲得すれば少しずつ自分の理想の価格に近付けていけます。
もちろんあなただけの唯一無二の商品を生み出すという手もあります。
Google広告などの宣伝サービスを使うと、実際の購入につながらなくても掲載料は発生します。
しかしこういったマッチングサービスは成約ベースが多いですので、無駄な経費は発生しません。
あまりコミッションが高いサービスを使うと利益が出にくくなりますが、集客に強ければ使う価値はあります。そこは価格とサービスが見合うのか見極めて使いましょう。
④紹介・口コミ
以前にお仕事をしたお客さんが、自分の仕事を気に入って紹介してくれたら嬉しいですよね。自分で宣伝しなくても、お客さんの口コミで仕事が大きくなっていくのが理想です。
業界にもよりますが、私の業界は一般的にいい求人は外に出ません。そんなに大人数を必要とする仕事が頻繁にあるわけではありません。
人が足らない場合には、「だれか他にいい人いない?」などとお客さんに人探しを頼まれることがあります。
それはつまり誰でもいいから紹介してってことではなくて、紹介者と同じぐらいのスキルをもった仲間を紹介してって意味です。なので紹介するほうにも責任があって、自身を持って勧められる人しか紹介できません。
こういうときに紹介し合える信頼できる仲間を持っておくといいでしょう。
⑤営業ツールを作成、利用する
業界によって効果的な営業方法は変わって来ると思いますが、まずは営業ツールを用意しましょう。
ホームページ/ブログ作成
ブログなど自分で簡単に作れるものもありますし、業種によってはご挨拶程度のページとメール電話番号記載の簡単なものでもいいかもしれませんが、自分のビジネスの看板になりますので綺麗に作りましょう
デザイナーさんやエンジニアの方などにとっては自分の出来ることのアピールの場にもなります。
企業に頼むと一から開発デザインしたりして、とても高いうえに毎月のメンテナンス料もかかる契約も多いです。個人事業主にはそんな高価なシステムは必要ないし、テンプレで十分対応出来るはずです。
そして契約が切れるとそのホームページやドメインは使えなくなったりしますので注意です。
フリーランスのWEBデザイナーさんにお願いすればそんな面倒な契約もなく、純粋に綺麗なものをお手頃価格で作ってくれる人を見つけられるはずです。
SNSで集客
FacebookやTwitterなども上手く使えば強力な営業ツールになります。
作ってからの運用がもちろん大変なのですが、コツコツやってれば成果は出ます。
でも調子にのって炎上しないように注意です。
法人のアカウントでも運営する中の人の力量が結構大事です。
外注で運営してくれる会社やフリーのマーケッターもいます。
LinkdInなんかを使うのもいいですね。
名刺を作る
業界によっては今どき紙の名刺なんか使わないでSNSのアカウントを交換して終わりかもしれません。
ただそんな業界の人でも他業界の人に会えば名刺交換が発生するでしょう。
フリーランスの名刺はインパクトがあり覚えてもらえるデザインがいいと思います。
とりあず数を配る場面では自分で印刷したインクジェット用紙でもいいですが、勝負の場面では紙質や形などにも個性を出すといいと思います。
写真を入れる、もしくはSNSアカウントを載せておいて、後で顔が見られるようにしておくといいです。
一回だけ会っただけの人はすぐ忘れてしまいますから。
名刺の管理も名刺アプリに撮影して登録しておくと検索しやすいです。
チラシ
実店舗があるならチラシも有効です。
地元に密着したサービスならこの方法もまだまだいけるのではないでしょうか。
ただ街頭でやみくもにビラを撒いても時間とお金の無駄かもしれません。撒くならターゲット絞りましょう。
さっと渡してその場で見てもらえるメリットがあります。
あとは他の業種の店舗、会社や案内所などに保管、掲示などしてもらえるかもしれません。
そこから上手くホームページなどに誘導しましょう。
⑥地元紙などの広告媒体を使う
新聞の朝刊や夕刊にはチラシをはさんでもらうことができます。
またみんさんの地元にも1誌ぐらいはコミュニティー新聞とか雑誌とかあると思います。
地元で集客したい人はそのような媒体に広告を載せるのもありです。
あとは集客する客層ですが、比較的年齢の高い層は、ネットよりも紙媒体が依然として強いです。
⑥ネットやSNSで有料広告を出す
Google広告やSNSなどの媒体に有料広告を出すのも有効です。
ただ、オンラインの広告は広範囲で表示されますのでピンポイントで狙いたい層に届くかはわかりません。
通販なら日本の全国や、世界全体がターゲットかもしれませんが、
教室など商圏が狭いビジネスでは、通える地域の人に届かないと意味がありません。
ワードなどをきちんと絞って広告を出しましょう。
お金もがかかりますので、ずっと出しっぱなしにするわけにもいきません。月で予算を組んで、これだけと決める。
繁忙期などは広告料を上乗せして、勝負に出る。
などの工夫も必要です。
いかがだったでしょうか。お仕事探し頑張ってください。