全国通訳案内士試験の1次試験が本日実施されました。
受験生の皆様お疲れさまでした。
本日2021年9月26日、私も2言語目のガイド資格を取るべく受験してきましたので、一次試験のまとめをしたいと思います。
2022年2月4日(金)全国通訳案内士二次試験合格発表はいつ?
観光庁のホームページには2月4日の何時に合格発表という案内は出ていません。
一時試験の合格発表の例にならうと10時ごろ更新される可能性が高いです。
更新されてしばらくたつと、「更新しました」というメールが届きますので安心してください。
2021年11月11日(木)全国通訳案内士一次試験合格発表
本日 2021年11月11日(木)10時ごろマイページが更新されました。
みなさんご自身のページで合否を確認しましょう。
本日の朝JNTOのページも更新があり
2021年度全国通訳案内士試験筆記試験の結果は、電子申請システム内の個人ページ「マイページ」に通知致しました。
当サイトでの発表および郵送での通知は致しませんので、各自、「マイページ」にログイン頂き、ご確認ください。
2021年度全国通訳案内士試験|全国通訳案内士試験|日本政府観光局(JNTO)
となっています。
※一次試験の結果は11月11日(木)発表です。
【試験結果について】
筆記試験結果は、マイページに通知します。また、口述試験の試験会場、試験時間等は、マイページに公開する口述試験受験票でお知らせします。
筆記試験結果通知、口述試験受験票公開時期は【全国通訳案内士試験電子申請システム】 https://shiken.jnto.go.jp/トップページの「お知らせ」に掲載いたします。
受験票より
御武運を!
2021年度全国通訳案内士試験の変更点
以前にも別の記事ではお話しましたが、今年のガイド試験は色々と変更がありました。
まずは事務局を担当する会社が変わりました。
事務局は数年ごとに入札で変わるのですが、今年と来年は株式会社TKPコミュニケーションが事務局を担当します。
当然ながら試験会場も貸会議室のTKPがメインになっていると思われます。
事務局を務める会社が変わると色々と細かいところは変わるのですが、今年は目に見えて変わったことが沢山ありましたのでまとめておきます。
201年全国通訳案内士試験の実施時期が変わった
例年は一次試験は8月で二次試験は12月ですが、今年は一次試験が9月に実施されました。
これの主な原因は夏にTOKYO2020オリンピック・パラリンピックが実施されていたからだと思います。
そのため今年だけの一時的なものと思われます。
また来年以降また8月に戻るのではないでしょうか。
出願・受験票の確認・合格発表までオンラインに
これはコロナ対策の一環だと思いますが、願書の出願や、受験票のダウンロード、合格発表まで公式ページのマイページから行うことが出来るようになりました。
これにより人が多く集まって郵便物を取り扱う作業をしなくてよくなりますし、紙の流通を減らすことで感染リスクも減ります。
またペーパーレスが一気に加速しましたので、結果として環境にも優しくなりました。
この取り組みは継続されると思いますし、逆戻りすることはないでしょう。
全国通訳案内士試験の試験内容が簡素化された
まずは試験時間が短くなりました。
例年外国語の筆記試験は120分で実施していましたが今年は90分と30分も短縮されました。
そして日本地理、日本歴史は40分が30分に変更になりました。
それにより、試験開始時間も11時からとなり朝余裕ができました。
こうすることで、同じ試験会場に長時間いることを避ける狙いがあると思われます。
なんだかんだで試験前の確認なども時間がかかりますので、120分の試験時間だと同じ部屋に2時間半ぐらいはいることになります。しかし90分のテストであれば2時間程度で退出することが出来ます。
午後の試験はこまめに休憩が入りますので大丈夫ですが、午前が短くなったのは感染対策としてもいいのではないでしょうか。
全国通訳案内士試験全言語にマークシート方式が導入された
これは私も直前まで気づいていなかったのですが、全言語マークシート方式になりました。
以前は受験者の多い英語だけがマークシート方式をとっており、他の言語は記述式でした。
これによって改善される点が3つあります。
マークシート方式で採点が早くなる
1つは採点が早くなるということです。
例年8月中旬に一次試験を受けますが、発表は11月の上旬で、その間は3か月弱も空いていました。
やはり手作業で採点している言語もあるためだと思われますが、ちょっと長いですね。
来年はまた一次が8月に戻るかもしれませんが、合格発表をなるべく早くしてくれれば、2次試験への備えもしやすくなりま。
例年結果がわからないまま11月までモチベーションを維持するのは大変ですし、予想に反して合格していて慌てて準備をしても間に合わなかったという人も多いのではないでしょうか。
マークシート方式で採点が公平となる
やはり記述式の採点となると、どうしても採点する人物の主観が入ります。
模範解答に近いような回答であれば、採点する方も楽でしょうが、オリジナリティー溢れる回答だと評価が分かれると思います。
もちろんがガイドラインがあり、それに従って採点するとおもいますが、やはり人間の手でやるものは全て公平にはなりません。
これがマークシートの選択方式になることで正解は一目瞭然となります。
マークシート方式で難易度が下がるかも!?
そもそも試験時間が短くなっていますので、時間内に回答できるような問題量や難易度になったはずです。
それにプラスして選択式になったので、難易度は下がるはずです。
やはりガイドにとって一番大事なのは会話することであり、コミュニケーション能力を図ることです。
しかし一次試験では外国語の日本語訳や、日本語の外国語訳などもあり、これは内容によっては難易度も高いです。
またこういう問題で試されるのは翻訳や通訳の能力です。
実際の現場では「通訳案内士は自分の言葉で話す」ことが出来ます。誰かが用意した原稿を通訳するのではなく、自分で用意したストーリでお客様を楽しませることが出来るのです。
それに対し、翻訳や通訳ではできるだけ個人の主観は排除して的確に訳すことが必要となります。文法、スペル、アクセント記号の位置などまで、完璧に覚えるのは至難の業です。
それにプラスして翻訳は通常辞書やパソコンの校正機能を使いながらできる仕事ですので、すべて暗記する必要もないのです。
ガイドでも時には突然通訳を頼まれてしまうこともありますが、それでも多くの場合は挨拶や施設の説明など、さほど難易度の高くないものです。
もちろん綺麗な言葉を話すことは聞き手の負担を減らすことになりますので、ガイドとしても語学力の向上には常に務めるべきではありますが、自分の用意したストーリーやガイディングを綺麗に話すことが出来れば、まずはガイドとしては合格だと思います。
今までのガイド試験ではガイドに必要とされている能力以上のものが試されていましたので、そこは大きな改善点だと思います。
英語では早々にマークシート方式やTOEICスコアでの免除を導入していたにもかかわらず、もっとガイドが必要とされている他言語の難易度は高止まりしていました。
毎年合格者が一桁やゼロの言語さえあります。
マークシート方式になることでいままでなかなか合格レベルに達することが出来なかった人にもチャンスが広がるでしょう。
平均点があがることで70点と言う合格点にも調整が入る可能性がありますが、適正なレベルに落ち着いてくれることを願いましょう。
全国通訳案内士試験で問題の持ち帰りが可能となった
近年は試験問題は回収されていました。
これは出典元との権利の関係だと思います。
試験に使ったり受験者個人が学習に使う分にはOKだけど、一部の試験予備校などがWEB公開していたのが二次利用にあたるということで問題になっていたのかなと思います。
JNTOでも過去問題は公開されていますが、引用部分は全部黒塗りになっていました。
これではなかなか過去問の勉強もできないし、受験者も対策のしようがありません。
今回は試験問題持ち帰りができましたので、引用元との権利関係の調整ができたということでしょう。
少なくとも2021年の問題は黒塗りではないものが出回ることでしょうし、JNTOが公開する過去問も黒塗りにはならないのではないでしょうか。
まとめ
以上が2021年度の大きな変更点です。
2022年度もTKPコミュニケーション社が担当されます。
今年の反省を踏まえてマイナーチェンジはあると思いますが、基本は同じ路線で行くと思います。
またペーパーレス化や、マークシート方式などはコロナが収束して、事務局企業が変わっても元には戻らないでしょう。
来年受験を考えている方は今年JNTOから公開となると思われる問題や回答を参考にご準備ください。