独立開業にむけての心の準備ができたら
いよいよ行動に移します。
フリーランス/個人事業主になるのには会社組織などと違って登記などは必要ありません。
青色申告をするにあたっては青色申告承認申請と開業届が必須になりますので、セットで出しておくといいと思います。
これで晴れてフリーランスなわけですが、このままではお客さんは来ません。
色々な方法で事業を始めたことを世の中の人に知ってもらわなければいけません。そのためのツールなども用意しておきましょう。
ここでは何を決めて、何を用意すれば事業のスタートが無地に切れるのか、最低限の準備のお話していきます。
フリーランス/個人事業主の開業前に決めておくこと
開業するといろいろと書類の記入などが発生します。
事務所は?屋号は?聞かれてから困らないようにあらかじめ考えておくべきことを
こちらではご案内しています。
フリーランス/個人事業主の開業届けと青色申告承認申請
フリーランスになったら必ず開業届を出さなければいけないわけではありませんが、青色申告をするには開業届が必要です。
青色申告をすることで経費で計上できるものが多くなりますし結果として所得税の納税額が減ります。
たとえばお仕事で使っている車にかかる経費なども状況により一部若しくは全額が経費になります。
また青色申告では控除枠が増えます。
確定申告では所得を元に所得税が課税されますので、できるだけ課税所得を低く抑えることで支払う所得税が減ります。もちろん違法に減らすことはできませんが、ルールに乗っ取って落とせる経費は落として、使える控除をちゃんと使って節税します。
このあたり、何をどうすればいいかは誰かが手取り足取り教えてくれるわけではありません。
自分で本を読むなり、青い色申告会でお世話になるなり、税理士と契約するなりして所得を抑えます。
まずは稼いだお金からかかった経費を差し引き
売上-経費=収入
となります。しかしこのまま課税されるわけではありませんので、色々な控除額を引いて
収入-控除=所得
となります。最後に税率をかけて
所得x所得税率(5~45%)=所得税
所得税額が確定するという仕組みです。
みんさんも扶養控除などという言葉は聞いたことがあると思います。配偶者やお子さんがいると使える控除額です。
これらは領収書が必要ないけど、該当する人には認められている必要経費みたいなものです。
また社会保険控除は年間で払った医療保険や年金の掛け金の一部から全額を控除してくれます。
ただし基礎控除以外の控除枠は確定申告で自分は該当しますと申告しないと適用になりません。
青色申告をすることで、10~65万円の青色申告特別控除額が使えるようになりますので、さらに課税所得を抑えることが出来るようになります。
このように青色申告をして節税を上手くしていかないと、手元に残るお金が数万円~数十万円変わってきますので、面倒くさくても青色申告することをお勧めします。
次の記事では届け出先や記入方法などを解説しています。
フリーランス/個人事業主の準備すべき営業ツール
せっかく起業しても、世の中に知ってもらわなければお仕事にはつながりません。
すでに顧客がいたうえで独立するのであれば、そのまま顧客を維持すればいいですがさらに売り上げを拡大するためにはもっと仕事の量が必要でしょう。
口コミで集客できるような業界であれば、いい仕事さえしていればどんどん顧客も増くかもしれあせん。しかし多くの業界では自分がフリーランスで開業しているというのを多くの人に知ってもらわないと、新しい仕事にはつながっていきません。
世の中に知ってもらうために必要な準備をこちらでご案内しています。
フリーランス/個人事業主のクレジットカード
クレジットカードは個人名義のもので大丈夫です。また完全に事業用と個人用とを分けないかと言えばそうではありません。一緒に使っていても大丈夫なのですが、
一つ一つ事業用の支払いなのか個人用の支払いなのかを覚えておいて記帳するのもなかなか大変な作業です。自分一人でやる分にはそれでもいいですが、人にお願いするときはどこからどこまでと説明するだけで疲れてしまうかもしれません。
そういうことを考えると、事業用のクレジットカードは1枚分けて作っておくといいかもしれません。
ただ実際は買い物はこのカードの還元率がいいとか、このカードはこんな特典が無料で使えるとか、事業の経費の削減に役立つものもありますので、複数のカードを事業に使うのもありでしょう。
最新の会計ソフトではクレジットカードの支払い明細をそのまま読み込む機能も付いていますのし、学習機能もついていますので、ある程度学習させれば自動で記帳もできるようになります。もちろん見直しは必要ですが。
ただ独立前に覚えておいていただきたいのはフリーランスは金融系の審査に通りにくいということです。
クレジットカードを始め住宅ローンなども安定した実績を積むまではなかなか信用してもらえないのです。
独立前に必要なクレジットカードは用意しておくといいでしょう。
すでに事業を始めて審査に落ちてしまった方も心配することはありません。
そのような方でも審査にとおりやすい事業用のクレジットカードが存在します。
信用は低いかもしれませんが将来大きく成長する可能性のある個人事業主とお取引したいという会社さんもいるのです。
新たに作るなら比較的審査も簡単で従業員分のカードも作れる事業用のクレジットカードも選択肢に入ってくると思います。
個人事業主ともなると何かと経費の支払いが発生します。ポイント還元も馬鹿になりませんので賢くカードで支払って経費を節約したいものです。
フリーランス/個人事業主の銀行口座
銀行口座もご自身の名前の口座を一つ事業用にするというかたちでも構いません。
ただしクレジットカードと同じ理由で記帳が煩雑になりますので、できれば専用口座を作っておくといいでしょう。
その場合屋号で口座がひらける銀行もありますので、屋号で作ってもいいでしょう。
クレジットカードの場合は開業前に作っておいた方がいいとお話しましたが、銀行口座に関してはいつでも作れますが、屋号で作りたい場合は開業後になります。
私は屋号はあります(誰にも知られてない)が、個人名でお仕事をしていますので銀行口座も個人名です。
主に屋号でお仕事をされる方は、屋号の口座を用意しておくと取引先の方にもわかりやすいと思います。
ただ業界や取引先によっては振込銀行を指定してくる場合があります。支払う側の都合でもありますので、それは仕方ないでしょう。
いずれにせよ可能な限り個人口座と事業口座は分けて管理した方がいいです。
特に会計を人に任せる時に個人の貯蓄などと混ざっていたら分かりにくいですし、恥ずかしいですね。