【書評11】バカでも稼げる「米国株」高配当投資

今回は「バカでも稼げる「米国株」高配当投資」を読んでみましたのでご紹介します。

本書はブロガーでもあるバフェット太郎氏自身が試行錯誤の上たどり着いた投資法をまとめたものです。

こちらに書かれている内容はバフェット太郎氏のブログでも読むことが出来ますので、敢えて本で読む必要もありませんが、

本になっている方が体系だっていますので、分かりやすいと思います。

実際の運用実績などの詳細を見るにはブログが良いかなと思います。

さて、この本を読んでいて、少し分かりづらいなと思った点があります。

それはバフェット太郎氏は投資実績を公開しているのですが、元手がいくらか載せていないという点です。

普通の読者は

「元手がいくらあって、それを何年どのように運営したら、どれだけ増えた」

というのが知りたいと思います。

たとえばP25～26にかけて、2016年1月から17年10月末にかけての税引後累積収益額というのがグラフが載っていて2年間で1000万稼いだ。

それはそれでいいのですが、ではどれだけの資産を運用した結果なのかが分かりません。500万ぐらいなら自分も出来そうだなと思う人もいるかもしれませんが、5000万ならなかなかできる人はいませんよね。

それと収益を出すのが目的なのか、資産を増やすのが目的なのか、わからなくなる時があります。

バフェット氏の投資法は、強気な発言とは裏腹に結構堅実です。毎年増配している米国株を長期保存して、配当金は買い増しに再投資していくという方法です。

即効性はありませんが、将来的な資産形成にはいい方法だと思います。

しかし氏は再投資するだけではなく、毎月50万円の現金を追加投資するとも言っています。

「ん？」って思いますよね。

「あれ？元金運用して資産増やそうって話じゃなかったのかな？」って思いますよね。

しかも毎月50万追加投入できる初心者の投資家はどれだけいるのでしょうか？

と色々突っ込みたくなる感じです（笑）

基本的にはバフェット太郎氏の投資法は短期で儲けようという話ではなくてじっくり、資産を増やそうという方法だと思います。

それではなぜ「2年で1000万利益が出たなどという話をぶち込んでくるのかな？」と疑問に思いました。

多分これも5000万ぐらいの元手を複利で運用した利益なんじゃないかなと思います。そのあたりの詳細はブログを見ればわかると思うので見てみようと思います。

結局は堅実は一発逆転の投資法ではなく堅実に資産を増やす投資法のようですので、そんな感じで参照するのがいいでしょう。

さて結局堅実に配当金を再投資に回すという投資法であれば、S＆P500インデックスやETFと何が違うのかなと思いますよね。

そこはバフェット太郎氏によるとこういったインデックスやETFはハイテク株に重きを置き過ぎているから、リスクがあると感じているようです。

そのため自分で選んだ銘柄でポートフォリオを構成したいということです。

なるほどですね。

ただ、これだとハイテク株の下落局面以外ではS&P500の指数を上回れないのでは？と思いました。

配当だけで見れば日本株でも良さそうな気がします。アメリカ株ではいけないのはやはりキャピタルゲインも込みの利益だからでは？と思います。

もう少し色んな人の考えを研究してみたいと思います。